皆さんは10年後の自分の健康イメージをお持ちでしょうか?
健康イメージを持って生活するということは、ゴルフのイメージトレーニングが良いショットを打つコツであることと同様に大切なことです。
そして自分の健康法を長続きさせる秘訣でもあります。具体的には、生涯現役のカメラマンでいたい、という希望があれば、目の健康を気遣い、足腰の筋肉を維持しようという気持になるでしょう。
また、早く悠々自適の生活になりたっぷり遊びたい、という方は自分の経済力の安定、後継者育成に心を砕き、なにより健康でいなければなりません。シニアでスポーツの記録を作りたい、メダルを取りたいという希望があれば着々とトレーニングを積み重ねる強いエネルギーになります。
今の年齢が何歳であっても「将来こうなりたい」という夢が健康の源なのです。
もし、あなたが今すぐ夢が浮かばないとしたら、そして今の自分に完全には満足していないとしたら、とにかく何か一つ始めませんか?
皆さんは10年後の自分の健康イメージをお持ちでしょうか?
健康イメージを持って生活するということは、ゴルフのイメージトレーニングが良いショットを打つコツであることと同様に大切なことです。
そして自分の健康法を長続きさせる秘訣でもあります。具体的には、生涯現役のカメラマンでいたい、という希望があれば、目の健康を気遣い、足腰の筋肉を維持しようという気持になるでしょう。
また、早く悠々自適の生活になりたっぷり遊びたい、という方は自分の経済力の安定、後継者育成に心を砕き、なにより健康でいなければなりません。シニアでスポーツの記録を作りたい、メダルを取りたいという希望があれば着々とトレーニングを積み重ねる強いエネルギーになります。
今の年齢が何歳であっても「将来こうなりたい」という夢が健康の源なのです。
もし、あなたが今すぐ夢が浮かばないとしたら、そして今の自分に完全には満足していないとしたら、とにかく何か一つ始めませんか?
例えばタバコの止められない方でしたら禁煙してみることでも良いでしょう。「余計イライラするんじゃないか/太ってしまう/どうせ禁煙したって‥」と思っていませんか。禁煙したあなたはもう別の人格となり、少しだけ新たな人生が始まります。これはどういうことか?多分こうかなと頭で思っていることと実際にやってみて体や心が感じることはかなり違います。時には体に判断をまかせて頭を休めてみると何かが変わってきます。何が起こるかは、頭では予想できません。ご参考までに、タバコを止めるとほとんどの方が太ったとおっしゃいます。これはタバコの煙で胃が障害され食欲が低下していたのが禁煙により胃の調子が回復し、食欲が出てくるということです。多少の体重増加なら大丈夫。禁煙できた方なら体重管理も必ずできます。
2004年12月28日
何か始めませんか?
posted by Dr.イチロー at 15:27| Comment(0)
| ■その他
働き盛りを襲う病気
皆さんは毎日元気にご活躍されていらっしゃると思いますが、その一方で、高血圧、糖尿病、高脂血症などを健康診断で指摘されて居られるかたやすでに脳梗塞発作を起されている方もいらっしゃるかもしれません。
働き盛り世代を襲う代表的な疾患として、よく知られているものに「心臓病」「がん」「脳卒中」「うつ」が挙げられます。
突然倒れてすべてを失う心臓病の中心となるのは心筋梗塞です。これは心臓を栄養している血管が動脈硬化で詰まって心臓の筋肉が腐って(壊死と言います)に陥り、時に心臓が停止してしまうものです。
がんは医学の進歩もあり早期で発見されれば再発も無く治癒可能ですが、末期の場合にはもってあと6ヶ月などと死期を宣告されのこり時間の計算を迫られるることもしばしばです。
脳卒中は比較的若年の方にも発症する病気で、運良く死を逃れた場合でも脳の一部が障害されることで手足の麻痺などの障害と生涯付き合うことになることも少なくありません。
うつは働き盛りの壮年を襲う病気で非常に一般的な病気としてよく認識されています。灰色の長いトンネルに入ると表現されることもあります。
働き盛り世代を襲う代表的な疾患として、よく知られているものに「心臓病」「がん」「脳卒中」「うつ」が挙げられます。
突然倒れてすべてを失う心臓病の中心となるのは心筋梗塞です。これは心臓を栄養している血管が動脈硬化で詰まって心臓の筋肉が腐って(壊死と言います)に陥り、時に心臓が停止してしまうものです。
がんは医学の進歩もあり早期で発見されれば再発も無く治癒可能ですが、末期の場合にはもってあと6ヶ月などと死期を宣告されのこり時間の計算を迫られるることもしばしばです。
脳卒中は比較的若年の方にも発症する病気で、運良く死を逃れた場合でも脳の一部が障害されることで手足の麻痺などの障害と生涯付き合うことになることも少なくありません。
うつは働き盛りの壮年を襲う病気で非常に一般的な病気としてよく認識されています。灰色の長いトンネルに入ると表現されることもあります。
posted by Dr.イチロー at 14:49| Comment(0)
| ■この病気ご存知ですか?
2004年12月21日
予防として摂るべきもの
脳卒中や心筋梗塞を引き起こす動脈硬化の原因として先天的な素因と生活習慣が挙げられます。そこに活性酸素が関与していると考えられています。活性酸素は本来免疫細胞の好中球という白血球の仲間が産生する物質で、細菌をやっつける役目があるものなのですが、体内に活性酸素が多く発生しすぎると自分の血管や遺伝子を痛めつけてしまうと考えられています。従って活性酸素の産生量を適度な量にコントロールすることが重要になります。そのために先に挙げましたがんにならないための14ヶ条を守ることが原則なのですが、人間の営みの中で必ずしも守れることばかりではありませんし、さらに、現代のようなストレスのある生活が心配、あるいは自分には高血圧などがあると言う方もいらっしゃると思います。肝心なのは体内に余分な活性酸素がでたらただちに生体内で化学反応をおこし活性をなくして体が傷つくチャンスを減らせばよいということになります。がんと動脈硬化のどちらも予防するための生活習慣を一緒に考えましょう。そのために私が提案するのが
1.抗酸化物質(別名SOD)の摂取
2.化学反応(酵素)の材料としてのたんぱく質
3.酵素反応をスムーズに進めるための補酵素
なのです。
抗酸化物質は最近テレビなどで紹介されることも多くなりましたが、以下のものが主として挙げられます。すなわち、ビタミンA(βカロチン)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンQ(コエンザイムQ)、フラボノイド(ポリフェノールなどを含む)、セレン、発酵食品(ニワーナ、メグビーSなどの商品がある)。これらが含有されたものを摂取していれば、体に起きたストレスなどによる活性酸素の障害を中和してくれると言うわけです。ビタミンAは人参などに含まれています油性のビタミンで、油分の入った食事(野菜炒めなど)をすると良く吸収されます。油性のビタミン全部に言えることですが、ビタミンAは過剰に摂りすぎると障害がでるとされており、量に気をつける必要がありますが、体内でビタミンAに変換されるβカロチンは過剰量になることは少ないので比較的安心です。
ビタミンCは皆さん良くご存知でしょうが、別名アスコルビン酸とも呼ばれています。レモンやブロッコリー、キャベツなど多くの野菜、果物に含まれています。ビタミンEは大豆などに含まれており、ビタミンAと同様に油性のビタミンです。血管を広げる作用もあります。ビタミンQは最近ブームになっていますが、実は20年以上前から心臓病の薬として医師は処方しています。ビタミンQ自体が抗酸化作用を持つ上に、ビタミンE、ビタミンCの抗酸化作用を助ける働きも持っています。フラボノイドも同様にブームになっていますが、ワインやチョコレートなどに含まれるポリフェノールもこの仲間です。セレンは抗酸化作用のあるミネラルとして知られています。発酵食品の一部に抗酸化作用があることが知られており、その中に高知県の丹羽先生が開発された「ニワーナ」という食品があります。「メグビーS」はニワーナにグルタチオンを配合して作用を高めたものですが、いずれも高い抗酸化作用があるとされています。
これらの抗酸化物質をとって活性酸素を中和する過程で必要なものはたんぱく質です。たんぱく質にはヒトが体内で合成できない必須アミノ酸が含まれていますが、そのアミノ酸がバランスよく含まれる良質のたんぱく質を摂る必要があります。家のリフォームをするのに中古の材料を使いたくないのと同様に絶えず作りなおされているヒトの体の材料を摂るのに良質のものでないと意味がないことはお分かりと思います。また、たんぱく質を構成するアミノ酸のバランスが大切で、家の柱に短いものがあれば屋根が載らないように、不足したアミノ酸があると他のものをたくさん摂っても意味がなくなってしまいます。量としては、1日当り体重の1000分の1量の摂取が望ましいと考えられます。具体的には60kgの方なら60g/日ということになります。通常の生活をしていて、卵や豆腐、納豆、肉、魚で摂取すればいいのですが、たとえばステーキで全部取ろう、などと考えるとカロリー・脂肪が過多になってしまうので、食事だけでなく比較的カロリーの抑えられたプロテインをお勧めします。プロテインで摂る場合は必要量の半分くらいの量をプロテインで摂取し、残りの半分は食事から摂るということになります。60kgの方なら30gのプロテインを摂取し、加えて、卵、納豆などを30g相当食事から摂取するのが適当ということになります。
これに、体内の代謝に必要なビタミンB群を摂ればいいのですが、ビタミンB群の多くはたんぱく質である生体内の酵素の反応をスムーズに働かせる「補酵素」の役割を担っています。ビタミンB群には以下のようなものがありますが、ビタミンB1は「糖のビタミン」、ビタミンB2は「脂肪のビタミン」、ビタミンB6は「蛋白・アミノ酸のビタミン」と呼ばれており、それぞれ体内で糖、脂肪、たんぱくなどの生体内の反応に活躍しています。ビタミンB群は他にパントテン酸、葉酸、B12、ナイアシン、ビオチンがあります。ビタミンB群は水溶性であり、摂ったビタミンのうち、余った分は尿から排泄されてしまいますので副作用はほとんどないと考えてよいでしょう。
1.抗酸化物質(別名SOD)の摂取
2.化学反応(酵素)の材料としてのたんぱく質
3.酵素反応をスムーズに進めるための補酵素
なのです。
抗酸化物質は最近テレビなどで紹介されることも多くなりましたが、以下のものが主として挙げられます。すなわち、ビタミンA(βカロチン)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンQ(コエンザイムQ)、フラボノイド(ポリフェノールなどを含む)、セレン、発酵食品(ニワーナ、メグビーSなどの商品がある)。これらが含有されたものを摂取していれば、体に起きたストレスなどによる活性酸素の障害を中和してくれると言うわけです。ビタミンAは人参などに含まれています油性のビタミンで、油分の入った食事(野菜炒めなど)をすると良く吸収されます。油性のビタミン全部に言えることですが、ビタミンAは過剰に摂りすぎると障害がでるとされており、量に気をつける必要がありますが、体内でビタミンAに変換されるβカロチンは過剰量になることは少ないので比較的安心です。
ビタミンCは皆さん良くご存知でしょうが、別名アスコルビン酸とも呼ばれています。レモンやブロッコリー、キャベツなど多くの野菜、果物に含まれています。ビタミンEは大豆などに含まれており、ビタミンAと同様に油性のビタミンです。血管を広げる作用もあります。ビタミンQは最近ブームになっていますが、実は20年以上前から心臓病の薬として医師は処方しています。ビタミンQ自体が抗酸化作用を持つ上に、ビタミンE、ビタミンCの抗酸化作用を助ける働きも持っています。フラボノイドも同様にブームになっていますが、ワインやチョコレートなどに含まれるポリフェノールもこの仲間です。セレンは抗酸化作用のあるミネラルとして知られています。発酵食品の一部に抗酸化作用があることが知られており、その中に高知県の丹羽先生が開発された「ニワーナ」という食品があります。「メグビーS」はニワーナにグルタチオンを配合して作用を高めたものですが、いずれも高い抗酸化作用があるとされています。
これらの抗酸化物質をとって活性酸素を中和する過程で必要なものはたんぱく質です。たんぱく質にはヒトが体内で合成できない必須アミノ酸が含まれていますが、そのアミノ酸がバランスよく含まれる良質のたんぱく質を摂る必要があります。家のリフォームをするのに中古の材料を使いたくないのと同様に絶えず作りなおされているヒトの体の材料を摂るのに良質のものでないと意味がないことはお分かりと思います。また、たんぱく質を構成するアミノ酸のバランスが大切で、家の柱に短いものがあれば屋根が載らないように、不足したアミノ酸があると他のものをたくさん摂っても意味がなくなってしまいます。量としては、1日当り体重の1000分の1量の摂取が望ましいと考えられます。具体的には60kgの方なら60g/日ということになります。通常の生活をしていて、卵や豆腐、納豆、肉、魚で摂取すればいいのですが、たとえばステーキで全部取ろう、などと考えるとカロリー・脂肪が過多になってしまうので、食事だけでなく比較的カロリーの抑えられたプロテインをお勧めします。プロテインで摂る場合は必要量の半分くらいの量をプロテインで摂取し、残りの半分は食事から摂るということになります。60kgの方なら30gのプロテインを摂取し、加えて、卵、納豆などを30g相当食事から摂取するのが適当ということになります。
これに、体内の代謝に必要なビタミンB群を摂ればいいのですが、ビタミンB群の多くはたんぱく質である生体内の酵素の反応をスムーズに働かせる「補酵素」の役割を担っています。ビタミンB群には以下のようなものがありますが、ビタミンB1は「糖のビタミン」、ビタミンB2は「脂肪のビタミン」、ビタミンB6は「蛋白・アミノ酸のビタミン」と呼ばれており、それぞれ体内で糖、脂肪、たんぱくなどの生体内の反応に活躍しています。ビタミンB群は他にパントテン酸、葉酸、B12、ナイアシン、ビオチンがあります。ビタミンB群は水溶性であり、摂ったビタミンのうち、余った分は尿から排泄されてしまいますので副作用はほとんどないと考えてよいでしょう。
posted by Dr.イチロー at 15:19| Comment(0)
| ■サプリメント
2004年12月17日
脳卒中(脳梗塞・脳出血)
脳卒中は脳梗塞や脳出血などの脳の血管障害の総称ですが原因として、
1.高血圧(脳血管は高血圧で切れる)
2.ストレスからくる血管の収縮、これを攣縮(れんしゅく)と言います
3.脳血管の小動脈瘤の破裂
などが関連しています。
脳出血はこの数十年は減少傾向ですが、脳梗塞が増加しており、くも膜下出血もわずかに増えています。
脳梗塞(脳軟化症)は脳の動脈硬化で血管が狭くなったところに血栓(血の固まり)が詰まり、脳の血流、栄養が遮断され脳の一部が死んでしまいます。脳血栓症と脳塞栓症とがあります。脳血栓症は、就寝時の発症が多く、症状は数分から数時間かけて段階的に悪くなり、老人に多いとされています。発症の前ぶれとして、一過性の手足のしびれ、舌のもつれなどがあり、完成すると片麻痺、言語障害、感覚障害が見られます。
脳塞栓症は、昼間の活動時に発症することが多く、症状は突然出て数分で完成、若年者にも起こるとされています。発症に前ぶれはなく、めまい、半身麻痺、言語障害がでますが、全体に脳梗塞より症状は重いとされています。
脳出血(脳溢血)は脳血管が動脈硬化により、小さい動脈瘤(こぶ)ができ血圧の急上昇により破れるとされています。これを高血圧性脳出血といいます。症状として前ぶれはほとんどなく、数分の間に頭痛、吐きけ、嘔吐が起き、意識障害、手足の麻痺、言語障害に至ります。発症は血管奇形がある若年者と40歳代以後に出るとされており、特に高血圧をもっている人に発症しやすいとされています。
くも膜下出血は脳表面の血管で出血をおこす病気で原因は脳動脈瘤、 脳動静脈奇形(脳血管腫)などとされています。症状は 「引き裂かれるような」「斧で頭を割られたような」と表現される突然の激しい頭痛であり、項部硬直という首の後ろが硬直する状態になります。症状としては吐きけ、嘔吐が見られます。老人だけでなく若年者でも発症します。
一過性脳虚血発作は別名TIAとも呼ばれ、脳梗塞発作が起こり、24時間以内に回復するものを指します。動脈硬化の血栓により内腔が一時的に閉塞するが体の作用で血栓が溶け、症状も改善されると説明されています。症状は詰まった血管の場所により異なります。内頚動脈という前側の血管ですとしびれ感、半身不全麻痺、失語症、視野異常などが現れます。一方、頭部後側の椎骨動脈と言う血管の閉塞の場合にはめまい、構語障害、視野異常、脱力発作などの症状が見られます。中年以上の動脈硬化性疾患をもつ人に起こるとされています。
1.高血圧(脳血管は高血圧で切れる)
2.ストレスからくる血管の収縮、これを攣縮(れんしゅく)と言います
3.脳血管の小動脈瘤の破裂
などが関連しています。
脳出血はこの数十年は減少傾向ですが、脳梗塞が増加しており、くも膜下出血もわずかに増えています。
脳梗塞(脳軟化症)は脳の動脈硬化で血管が狭くなったところに血栓(血の固まり)が詰まり、脳の血流、栄養が遮断され脳の一部が死んでしまいます。脳血栓症と脳塞栓症とがあります。脳血栓症は、就寝時の発症が多く、症状は数分から数時間かけて段階的に悪くなり、老人に多いとされています。発症の前ぶれとして、一過性の手足のしびれ、舌のもつれなどがあり、完成すると片麻痺、言語障害、感覚障害が見られます。
脳塞栓症は、昼間の活動時に発症することが多く、症状は突然出て数分で完成、若年者にも起こるとされています。発症に前ぶれはなく、めまい、半身麻痺、言語障害がでますが、全体に脳梗塞より症状は重いとされています。
脳出血(脳溢血)は脳血管が動脈硬化により、小さい動脈瘤(こぶ)ができ血圧の急上昇により破れるとされています。これを高血圧性脳出血といいます。症状として前ぶれはほとんどなく、数分の間に頭痛、吐きけ、嘔吐が起き、意識障害、手足の麻痺、言語障害に至ります。発症は血管奇形がある若年者と40歳代以後に出るとされており、特に高血圧をもっている人に発症しやすいとされています。
くも膜下出血は脳表面の血管で出血をおこす病気で原因は脳動脈瘤、 脳動静脈奇形(脳血管腫)などとされています。症状は 「引き裂かれるような」「斧で頭を割られたような」と表現される突然の激しい頭痛であり、項部硬直という首の後ろが硬直する状態になります。症状としては吐きけ、嘔吐が見られます。老人だけでなく若年者でも発症します。
一過性脳虚血発作は別名TIAとも呼ばれ、脳梗塞発作が起こり、24時間以内に回復するものを指します。動脈硬化の血栓により内腔が一時的に閉塞するが体の作用で血栓が溶け、症状も改善されると説明されています。症状は詰まった血管の場所により異なります。内頚動脈という前側の血管ですとしびれ感、半身不全麻痺、失語症、視野異常などが現れます。一方、頭部後側の椎骨動脈と言う血管の閉塞の場合にはめまい、構語障害、視野異常、脱力発作などの症状が見られます。中年以上の動脈硬化性疾患をもつ人に起こるとされています。
posted by Dr.イチロー at 15:04| Comment(0)
| ■この病気ご存知ですか?
2004年12月07日
健康診断の勧め
皆さんは健康診断をうけていらっしゃるでしょうか?検診の目的や限界はご存知ですか?
検診は病気を早期に発見することで手術などの高額医療の負担が減るように政府が推進しているのです。検診をして異常がないと「私は健康体だ」と安心されると思いますが、ここには落とし穴があります。例えば肺のレントゲン検査で何も所見がなくても肺がんがないとは言い切れないのです。
健康診断には3層の状態があります。第一層として「全くの健康体」、第二層として「健康診断では異常なしだがなんらかの病気が隠れている」、第三層として「健康診断で異常がある」の3層です。健康診断で異常値があるのに全く気にしていない人を時々見かけますがこれは倒れかかっているビルを放って置くようなもので早く対処すれば早いほど立て直すのに負担が少なくて済みます。検診で異常がないといってもがんや動脈硬化がないと断定できるわけではありません。ましてや検診で異常があればすぐに対応する必要があります。
ここでポイントは健康診断が病気前の病気を見つけるチャンスであると言うことです。たとえば、肝機能は正常であれば問題ありませんが、GOT、GPTのうちGPTだけが高値をしめした場合、肝炎または脂肪肝が疑われます。脂肪肝は体で代謝されるエネルギーに比べ食事などによるカロリー摂取量が多い分を脂肪として肝細胞に貯めこんだものです。甘いものやご飯のような脂肪分でないものでも貯める時には脂肪に変わります。私はそんなに食べてないのにと言う方は一度、医院などで食事指導を受けてみましょう。3日分の食事内容を全て書き出して栄養士さんにみてもらうのですが、カロリーオーバーを指摘されることが多いです。それでも私は食べてないと言う方はストレスが関係しているかもしれません。
一説によるとストレスは細胞を先祖帰りさせると言われており、肝細胞はストレスにより脂肪を貯め込んでいた進化前の状態に戻るらしいのです。対処法は食事よりもストレス解消と言うことになります。いずれにしても脂肪を貯めこんだ肝臓は働きが悪くなり、進行すると元に戻らなくなります。フォアグラと同じ脂肪肝からは早く脱したほうが良いと考えられます。
健康診断は職種により項目が違うことをご存知でしょうか?しかもたくさんの検査を受けるとそれだけ経費がかかるので、なるだけ項目が絞ってあるのです。健康診断費用を負担する側(企業側)からすれば当然のことですが、健康診断を受ける個人の側からするとより詳しく調べてもらいたいわけです。
私の経験では建築関係の方々は日頃体を使っていらっしゃるせいか比較的健康、丈夫な方が多いようです。息切れがしますというのでよく伺うと建築中のエレベーターのついてないビルの15階まで上がると息が切れますとおっしゃる。日頃運動をほとんどしない方と比べますと大変な体力ということになります。逆に1日中デスクワークをされている方ですと消費カロリーが少なく、筋肉も使わないためか何らかの異常を示す方が多いという印象を受けます。特にご自身も健康に不安があるというのは座ったきりのタクシー運転手さんです。
検診は病気を早期に発見することで手術などの高額医療の負担が減るように政府が推進しているのです。検診をして異常がないと「私は健康体だ」と安心されると思いますが、ここには落とし穴があります。例えば肺のレントゲン検査で何も所見がなくても肺がんがないとは言い切れないのです。
健康診断には3層の状態があります。第一層として「全くの健康体」、第二層として「健康診断では異常なしだがなんらかの病気が隠れている」、第三層として「健康診断で異常がある」の3層です。健康診断で異常値があるのに全く気にしていない人を時々見かけますがこれは倒れかかっているビルを放って置くようなもので早く対処すれば早いほど立て直すのに負担が少なくて済みます。検診で異常がないといってもがんや動脈硬化がないと断定できるわけではありません。ましてや検診で異常があればすぐに対応する必要があります。
ここでポイントは健康診断が病気前の病気を見つけるチャンスであると言うことです。たとえば、肝機能は正常であれば問題ありませんが、GOT、GPTのうちGPTだけが高値をしめした場合、肝炎または脂肪肝が疑われます。脂肪肝は体で代謝されるエネルギーに比べ食事などによるカロリー摂取量が多い分を脂肪として肝細胞に貯めこんだものです。甘いものやご飯のような脂肪分でないものでも貯める時には脂肪に変わります。私はそんなに食べてないのにと言う方は一度、医院などで食事指導を受けてみましょう。3日分の食事内容を全て書き出して栄養士さんにみてもらうのですが、カロリーオーバーを指摘されることが多いです。それでも私は食べてないと言う方はストレスが関係しているかもしれません。
一説によるとストレスは細胞を先祖帰りさせると言われており、肝細胞はストレスにより脂肪を貯め込んでいた進化前の状態に戻るらしいのです。対処法は食事よりもストレス解消と言うことになります。いずれにしても脂肪を貯めこんだ肝臓は働きが悪くなり、進行すると元に戻らなくなります。フォアグラと同じ脂肪肝からは早く脱したほうが良いと考えられます。
健康診断は職種により項目が違うことをご存知でしょうか?しかもたくさんの検査を受けるとそれだけ経費がかかるので、なるだけ項目が絞ってあるのです。健康診断費用を負担する側(企業側)からすれば当然のことですが、健康診断を受ける個人の側からするとより詳しく調べてもらいたいわけです。
私の経験では建築関係の方々は日頃体を使っていらっしゃるせいか比較的健康、丈夫な方が多いようです。息切れがしますというのでよく伺うと建築中のエレベーターのついてないビルの15階まで上がると息が切れますとおっしゃる。日頃運動をほとんどしない方と比べますと大変な体力ということになります。逆に1日中デスクワークをされている方ですと消費カロリーが少なく、筋肉も使わないためか何らかの異常を示す方が多いという印象を受けます。特にご自身も健康に不安があるというのは座ったきりのタクシー運転手さんです。
posted by Dr.イチロー at 15:18| Comment(0)
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