皆さんはなんとなく調子が悪いときどうしていらっしゃるでしょうか。体調不良を同僚や家族に訴えながらもそのままにして仕事を続けていますか?
良く耳をすませてみましょう。体が何か言っています。「昨日は飲みすぎたなあ」「肩がこっているので肩の筋肉を伸ばして欲しい」「右膝が傷みかかっているので無理しないで」
こうした体からの声にならない訴えをいち早く意識することで病気やけがの予防ができます。すぐれた運動選手はトレーニング中の“雰囲気”でケガをしそうな時というのは判るそうです。その雰囲気に気がついていち早く「良くない雰囲気だぞ!気をつけろ!」と注意を促すとケガが予防でき、うっかり見過ごすと確実にトラブルが起きるそうです。
また、横綱など一流の格闘技家も同様のことが言えます。調子が悪い時には悪いなりの相撲をとることで勝ち続けるのが横綱ということです。無理をしないで成果をあげる、その方法を自分なりに編み出せなくては第一任者の地位は保てないということでしょうか。
ご自分の内なる声によく耳を澄ませてください。調子が悪いと思うときは実は気圧や自律神経と関係していることがあります、航海中に船長が「今日はしけるぞ」という話を聞きます。船長の古傷はおそらく関節痛と思いますが、関節は複雑、デリケートな構造を持っていて気圧の変化を受けやすく、天気が悪くなる前に気圧の変化を関節が自覚するのでしょう。台風が到来すると外来に喘息発作の患者さんが多いことも良く知られています。
2005年01月26日
体の内なる声
posted by Dr.イチロー at 15:26| Comment(0)
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