花粉症についてのお話です。花粉症は年々患者さんが増加し現在人口の13−16%といわれています。花粉を吸いこむと鼻粘膜や結膜にいる肥満細胞表面のIgEと反応して、肥満細
胞がヒスタミンを放出することで目のかゆみ、鼻水などの症状が急激に出現します。咳、咽頭痛はなく微熱がでることがあります。以上の症状が2週間以上あれば花粉症が疑われ
ます。医師による治療は経口抗アレルギー剤の服用と鼻用ステロイド剤噴霧を中心とした治療で患者さんの満足度は高いと報告されています。また、漢方薬では麻黄附子細辛湯、小青竜湯、柴胡桂枝乾姜湯などが推奨されており、麻黄附子細辛湯は即効性があるので試してみても良いかもしれません。
これらは対症療法ですが、体内環境を整える方法でも症状の軽減が期待できますのでそれに役立つと思われる食品をご紹介します。ヒスタミン分解作用のあるビタミンCを多く含む食品(キャベツ、シシトウ、シソ、ピーマン、ゴーヤ、キウイ、レモンなど)や、ヒスタミン遊離抑制作用があるとされる甜茶(てんちゃ)、ポリフェノール(赤ワイン、ココア、シソなど)、グミ科の植物であるサージ(沙棘)やイラクサ科のハーブ「ネトル」、玉ねぎの「ケルセチン」、ウコンに含
uクルクミン」などがあります。また腸内環境を整えることでIgE産生を低下させる食物繊維(蕎麦、玄米、大豆、もやし、おから、さつまいも、枝豆、ほうれん草、キャベツ)やヨーグルト、粘膜を強化するベータカロチン(かぼちゃ、小松菜、ニラ、山芋、にんじん、クレソン、春菊)、亜鉛(カニ、カキ、ホタテ、サザエ、ごま)、EPA(マグロ、イワシ、サンマ)、アレルギー酵素作用を阻害するルテオリン(カモミール、味噌)なども注目されています。こうした食品を取り入れながら、脂肪、糖分の摂取は控えめにするなど食生活環境の改善でも回復が可能と思われます。また排気ガスと生体ストレスとの関連も知られていますので生活環境を整えることも大切でしょう。特に生体ストレスは寝不足、過度の緊張、喫煙、お酒の飲みすぎなどが関連していると思われます。
私自身は東京に来て3年目に発症しましたが、ここ数年は克服しつつあります。最初は症状がでる季節に甜茶を飲んでいましたが、最近3年ほどはビタミンA、B,C,Eと亜鉛を含む
サプリメントおよびプロテインの飲用でほとんど軽快しています。もちろん上に挙げた食物を摂る事や過度のストレスにも十分注意しています。
2005年01月14日
花粉症
posted by Dr.イチロー at 14:49| Comment(0)
| ■この病気ご存知ですか?
2005年01月11日
普通の生活
普通の生活ってなんでしょうか?女性は、総体に忙しい中でも、健康番組に注目したり、美容にこれが良いと勧める雑誌をまめに見たり、より良い物を求める心を持ち、実践しています。女性は子孫を残す性で平均寿命も男性より長く、種の永続のため本能的に情報を交換して健康に良いことに関心があるのかも知れません。
それに対して男性はそのプライドのせいもあると思いますが、こまこまとした健康情報にすぐ反応する方は少ないと思います。
現代は普通の生活をしていると病気になる、と考えたほうが良いようです。なぜなら現代食はビタミン不足でカロリー・脂肪過剰だからです。厚生労働省が出している食品栄養表をみてみますと野菜の栄養価は30年前に比べ明らかに低下しています。
その一方でカロリー摂取量や脂肪摂取量は確実に増えています。ビタミンは代謝に重要な働きをしていますから、不足気味になれば体の免疫力(抵抗力)が低下し風邪を引きやすくなったり、がんになり易くなったりします。脂肪摂取量が増えると大腸がんに罹りやすくなることが知られていますし、肥満になれば糖尿病、高血圧など生活習慣病になる可能性が増えるのです。
俳優の石原裕次郎さんは大動脈瘤の手術を受け、ある病院のベランダから手を振っているのがテレビなどで紹介されていましたが、大動脈瘤は生活習慣病である動脈硬化症から発生する病気の一つです。
動脈硬化により動脈は一見「硬く」なるのですが、実は弾力性を失って血管の壁は弱くなり血圧の力でだんだんこぶのように膨らんでしまいます。破裂する前に治療すれば大丈夫なのですが破裂すると大出血を起し、致死率は高く注意が必要な病気です。
現代はそうした食生活の変化に加えストレス社会です。昔は公衆の面前では「お天道様に顔向けできない」という言い方をして戒められたものですが今は電車の中で人に注意すればナイフで刺されると言う時代です。
また、バブル崩壊からやっと景気が回復しつつあると言われてはいるものの、企業の利益の回復はリストラによる人件費削減によると言う分析もあり、以前と同じ量の仕事を現在は半分以下の人数でこなしている、など負担のかかる生活があることはまちがいありません。
さらに特に大都市圏ではきれいな水や空気は望めないこと、やや郊外にでてもダイオキシンや環境ホルモンなど環境の悪化があります。環境ホルモンは内分泌かく乱物質と呼ばれるように女性ホルモンを中心とした体内環境を乱すものです。あるいは出生率の低下とも関連しているのかもしれません。
それに対して男性はそのプライドのせいもあると思いますが、こまこまとした健康情報にすぐ反応する方は少ないと思います。
現代は普通の生活をしていると病気になる、と考えたほうが良いようです。なぜなら現代食はビタミン不足でカロリー・脂肪過剰だからです。厚生労働省が出している食品栄養表をみてみますと野菜の栄養価は30年前に比べ明らかに低下しています。
その一方でカロリー摂取量や脂肪摂取量は確実に増えています。ビタミンは代謝に重要な働きをしていますから、不足気味になれば体の免疫力(抵抗力)が低下し風邪を引きやすくなったり、がんになり易くなったりします。脂肪摂取量が増えると大腸がんに罹りやすくなることが知られていますし、肥満になれば糖尿病、高血圧など生活習慣病になる可能性が増えるのです。
俳優の石原裕次郎さんは大動脈瘤の手術を受け、ある病院のベランダから手を振っているのがテレビなどで紹介されていましたが、大動脈瘤は生活習慣病である動脈硬化症から発生する病気の一つです。
動脈硬化により動脈は一見「硬く」なるのですが、実は弾力性を失って血管の壁は弱くなり血圧の力でだんだんこぶのように膨らんでしまいます。破裂する前に治療すれば大丈夫なのですが破裂すると大出血を起し、致死率は高く注意が必要な病気です。
現代はそうした食生活の変化に加えストレス社会です。昔は公衆の面前では「お天道様に顔向けできない」という言い方をして戒められたものですが今は電車の中で人に注意すればナイフで刺されると言う時代です。
また、バブル崩壊からやっと景気が回復しつつあると言われてはいるものの、企業の利益の回復はリストラによる人件費削減によると言う分析もあり、以前と同じ量の仕事を現在は半分以下の人数でこなしている、など負担のかかる生活があることはまちがいありません。
さらに特に大都市圏ではきれいな水や空気は望めないこと、やや郊外にでてもダイオキシンや環境ホルモンなど環境の悪化があります。環境ホルモンは内分泌かく乱物質と呼ばれるように女性ホルモンを中心とした体内環境を乱すものです。あるいは出生率の低下とも関連しているのかもしれません。
posted by Dr.イチロー at 15:26| Comment(0)
| ■その他
2004年12月28日
何か始めませんか?
皆さんは10年後の自分の健康イメージをお持ちでしょうか?
健康イメージを持って生活するということは、ゴルフのイメージトレーニングが良いショットを打つコツであることと同様に大切なことです。
そして自分の健康法を長続きさせる秘訣でもあります。具体的には、生涯現役のカメラマンでいたい、という希望があれば、目の健康を気遣い、足腰の筋肉を維持しようという気持になるでしょう。
また、早く悠々自適の生活になりたっぷり遊びたい、という方は自分の経済力の安定、後継者育成に心を砕き、なにより健康でいなければなりません。シニアでスポーツの記録を作りたい、メダルを取りたいという希望があれば着々とトレーニングを積み重ねる強いエネルギーになります。
今の年齢が何歳であっても「将来こうなりたい」という夢が健康の源なのです。
もし、あなたが今すぐ夢が浮かばないとしたら、そして今の自分に完全には満足していないとしたら、とにかく何か一つ始めませんか?
皆さんは10年後の自分の健康イメージをお持ちでしょうか?
健康イメージを持って生活するということは、ゴルフのイメージトレーニングが良いショットを打つコツであることと同様に大切なことです。
そして自分の健康法を長続きさせる秘訣でもあります。具体的には、生涯現役のカメラマンでいたい、という希望があれば、目の健康を気遣い、足腰の筋肉を維持しようという気持になるでしょう。
また、早く悠々自適の生活になりたっぷり遊びたい、という方は自分の経済力の安定、後継者育成に心を砕き、なにより健康でいなければなりません。シニアでスポーツの記録を作りたい、メダルを取りたいという希望があれば着々とトレーニングを積み重ねる強いエネルギーになります。
今の年齢が何歳であっても「将来こうなりたい」という夢が健康の源なのです。
もし、あなたが今すぐ夢が浮かばないとしたら、そして今の自分に完全には満足していないとしたら、とにかく何か一つ始めませんか?
例えばタバコの止められない方でしたら禁煙してみることでも良いでしょう。「余計イライラするんじゃないか/太ってしまう/どうせ禁煙したって‥」と思っていませんか。禁煙したあなたはもう別の人格となり、少しだけ新たな人生が始まります。これはどういうことか?多分こうかなと頭で思っていることと実際にやってみて体や心が感じることはかなり違います。時には体に判断をまかせて頭を休めてみると何かが変わってきます。何が起こるかは、頭では予想できません。ご参考までに、タバコを止めるとほとんどの方が太ったとおっしゃいます。これはタバコの煙で胃が障害され食欲が低下していたのが禁煙により胃の調子が回復し、食欲が出てくるということです。多少の体重増加なら大丈夫。禁煙できた方なら体重管理も必ずできます。
健康イメージを持って生活するということは、ゴルフのイメージトレーニングが良いショットを打つコツであることと同様に大切なことです。
そして自分の健康法を長続きさせる秘訣でもあります。具体的には、生涯現役のカメラマンでいたい、という希望があれば、目の健康を気遣い、足腰の筋肉を維持しようという気持になるでしょう。
また、早く悠々自適の生活になりたっぷり遊びたい、という方は自分の経済力の安定、後継者育成に心を砕き、なにより健康でいなければなりません。シニアでスポーツの記録を作りたい、メダルを取りたいという希望があれば着々とトレーニングを積み重ねる強いエネルギーになります。
今の年齢が何歳であっても「将来こうなりたい」という夢が健康の源なのです。
もし、あなたが今すぐ夢が浮かばないとしたら、そして今の自分に完全には満足していないとしたら、とにかく何か一つ始めませんか?
皆さんは10年後の自分の健康イメージをお持ちでしょうか?
健康イメージを持って生活するということは、ゴルフのイメージトレーニングが良いショットを打つコツであることと同様に大切なことです。
そして自分の健康法を長続きさせる秘訣でもあります。具体的には、生涯現役のカメラマンでいたい、という希望があれば、目の健康を気遣い、足腰の筋肉を維持しようという気持になるでしょう。
また、早く悠々自適の生活になりたっぷり遊びたい、という方は自分の経済力の安定、後継者育成に心を砕き、なにより健康でいなければなりません。シニアでスポーツの記録を作りたい、メダルを取りたいという希望があれば着々とトレーニングを積み重ねる強いエネルギーになります。
今の年齢が何歳であっても「将来こうなりたい」という夢が健康の源なのです。
もし、あなたが今すぐ夢が浮かばないとしたら、そして今の自分に完全には満足していないとしたら、とにかく何か一つ始めませんか?
例えばタバコの止められない方でしたら禁煙してみることでも良いでしょう。「余計イライラするんじゃないか/太ってしまう/どうせ禁煙したって‥」と思っていませんか。禁煙したあなたはもう別の人格となり、少しだけ新たな人生が始まります。これはどういうことか?多分こうかなと頭で思っていることと実際にやってみて体や心が感じることはかなり違います。時には体に判断をまかせて頭を休めてみると何かが変わってきます。何が起こるかは、頭では予想できません。ご参考までに、タバコを止めるとほとんどの方が太ったとおっしゃいます。これはタバコの煙で胃が障害され食欲が低下していたのが禁煙により胃の調子が回復し、食欲が出てくるということです。多少の体重増加なら大丈夫。禁煙できた方なら体重管理も必ずできます。
posted by Dr.イチロー at 15:27| Comment(0)
| ■その他
働き盛りを襲う病気
皆さんは毎日元気にご活躍されていらっしゃると思いますが、その一方で、高血圧、糖尿病、高脂血症などを健康診断で指摘されて居られるかたやすでに脳梗塞発作を起されている方もいらっしゃるかもしれません。
働き盛り世代を襲う代表的な疾患として、よく知られているものに「心臓病」「がん」「脳卒中」「うつ」が挙げられます。
突然倒れてすべてを失う心臓病の中心となるのは心筋梗塞です。これは心臓を栄養している血管が動脈硬化で詰まって心臓の筋肉が腐って(壊死と言います)に陥り、時に心臓が停止してしまうものです。
がんは医学の進歩もあり早期で発見されれば再発も無く治癒可能ですが、末期の場合にはもってあと6ヶ月などと死期を宣告されのこり時間の計算を迫られるることもしばしばです。
脳卒中は比較的若年の方にも発症する病気で、運良く死を逃れた場合でも脳の一部が障害されることで手足の麻痺などの障害と生涯付き合うことになることも少なくありません。
うつは働き盛りの壮年を襲う病気で非常に一般的な病気としてよく認識されています。灰色の長いトンネルに入ると表現されることもあります。
働き盛り世代を襲う代表的な疾患として、よく知られているものに「心臓病」「がん」「脳卒中」「うつ」が挙げられます。
突然倒れてすべてを失う心臓病の中心となるのは心筋梗塞です。これは心臓を栄養している血管が動脈硬化で詰まって心臓の筋肉が腐って(壊死と言います)に陥り、時に心臓が停止してしまうものです。
がんは医学の進歩もあり早期で発見されれば再発も無く治癒可能ですが、末期の場合にはもってあと6ヶ月などと死期を宣告されのこり時間の計算を迫られるることもしばしばです。
脳卒中は比較的若年の方にも発症する病気で、運良く死を逃れた場合でも脳の一部が障害されることで手足の麻痺などの障害と生涯付き合うことになることも少なくありません。
うつは働き盛りの壮年を襲う病気で非常に一般的な病気としてよく認識されています。灰色の長いトンネルに入ると表現されることもあります。
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| ■この病気ご存知ですか?
2004年12月21日
予防として摂るべきもの
脳卒中や心筋梗塞を引き起こす動脈硬化の原因として先天的な素因と生活習慣が挙げられます。そこに活性酸素が関与していると考えられています。活性酸素は本来免疫細胞の好中球という白血球の仲間が産生する物質で、細菌をやっつける役目があるものなのですが、体内に活性酸素が多く発生しすぎると自分の血管や遺伝子を痛めつけてしまうと考えられています。従って活性酸素の産生量を適度な量にコントロールすることが重要になります。そのために先に挙げましたがんにならないための14ヶ条を守ることが原則なのですが、人間の営みの中で必ずしも守れることばかりではありませんし、さらに、現代のようなストレスのある生活が心配、あるいは自分には高血圧などがあると言う方もいらっしゃると思います。肝心なのは体内に余分な活性酸素がでたらただちに生体内で化学反応をおこし活性をなくして体が傷つくチャンスを減らせばよいということになります。がんと動脈硬化のどちらも予防するための生活習慣を一緒に考えましょう。そのために私が提案するのが
1.抗酸化物質(別名SOD)の摂取
2.化学反応(酵素)の材料としてのたんぱく質
3.酵素反応をスムーズに進めるための補酵素
なのです。
抗酸化物質は最近テレビなどで紹介されることも多くなりましたが、以下のものが主として挙げられます。すなわち、ビタミンA(βカロチン)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンQ(コエンザイムQ)、フラボノイド(ポリフェノールなどを含む)、セレン、発酵食品(ニワーナ、メグビーSなどの商品がある)。これらが含有されたものを摂取していれば、体に起きたストレスなどによる活性酸素の障害を中和してくれると言うわけです。ビタミンAは人参などに含まれています油性のビタミンで、油分の入った食事(野菜炒めなど)をすると良く吸収されます。油性のビタミン全部に言えることですが、ビタミンAは過剰に摂りすぎると障害がでるとされており、量に気をつける必要がありますが、体内でビタミンAに変換されるβカロチンは過剰量になることは少ないので比較的安心です。
ビタミンCは皆さん良くご存知でしょうが、別名アスコルビン酸とも呼ばれています。レモンやブロッコリー、キャベツなど多くの野菜、果物に含まれています。ビタミンEは大豆などに含まれており、ビタミンAと同様に油性のビタミンです。血管を広げる作用もあります。ビタミンQは最近ブームになっていますが、実は20年以上前から心臓病の薬として医師は処方しています。ビタミンQ自体が抗酸化作用を持つ上に、ビタミンE、ビタミンCの抗酸化作用を助ける働きも持っています。フラボノイドも同様にブームになっていますが、ワインやチョコレートなどに含まれるポリフェノールもこの仲間です。セレンは抗酸化作用のあるミネラルとして知られています。発酵食品の一部に抗酸化作用があることが知られており、その中に高知県の丹羽先生が開発された「ニワーナ」という食品があります。「メグビーS」はニワーナにグルタチオンを配合して作用を高めたものですが、いずれも高い抗酸化作用があるとされています。
これらの抗酸化物質をとって活性酸素を中和する過程で必要なものはたんぱく質です。たんぱく質にはヒトが体内で合成できない必須アミノ酸が含まれていますが、そのアミノ酸がバランスよく含まれる良質のたんぱく質を摂る必要があります。家のリフォームをするのに中古の材料を使いたくないのと同様に絶えず作りなおされているヒトの体の材料を摂るのに良質のものでないと意味がないことはお分かりと思います。また、たんぱく質を構成するアミノ酸のバランスが大切で、家の柱に短いものがあれば屋根が載らないように、不足したアミノ酸があると他のものをたくさん摂っても意味がなくなってしまいます。量としては、1日当り体重の1000分の1量の摂取が望ましいと考えられます。具体的には60kgの方なら60g/日ということになります。通常の生活をしていて、卵や豆腐、納豆、肉、魚で摂取すればいいのですが、たとえばステーキで全部取ろう、などと考えるとカロリー・脂肪が過多になってしまうので、食事だけでなく比較的カロリーの抑えられたプロテインをお勧めします。プロテインで摂る場合は必要量の半分くらいの量をプロテインで摂取し、残りの半分は食事から摂るということになります。60kgの方なら30gのプロテインを摂取し、加えて、卵、納豆などを30g相当食事から摂取するのが適当ということになります。
これに、体内の代謝に必要なビタミンB群を摂ればいいのですが、ビタミンB群の多くはたんぱく質である生体内の酵素の反応をスムーズに働かせる「補酵素」の役割を担っています。ビタミンB群には以下のようなものがありますが、ビタミンB1は「糖のビタミン」、ビタミンB2は「脂肪のビタミン」、ビタミンB6は「蛋白・アミノ酸のビタミン」と呼ばれており、それぞれ体内で糖、脂肪、たんぱくなどの生体内の反応に活躍しています。ビタミンB群は他にパントテン酸、葉酸、B12、ナイアシン、ビオチンがあります。ビタミンB群は水溶性であり、摂ったビタミンのうち、余った分は尿から排泄されてしまいますので副作用はほとんどないと考えてよいでしょう。
1.抗酸化物質(別名SOD)の摂取
2.化学反応(酵素)の材料としてのたんぱく質
3.酵素反応をスムーズに進めるための補酵素
なのです。
抗酸化物質は最近テレビなどで紹介されることも多くなりましたが、以下のものが主として挙げられます。すなわち、ビタミンA(βカロチン)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンQ(コエンザイムQ)、フラボノイド(ポリフェノールなどを含む)、セレン、発酵食品(ニワーナ、メグビーSなどの商品がある)。これらが含有されたものを摂取していれば、体に起きたストレスなどによる活性酸素の障害を中和してくれると言うわけです。ビタミンAは人参などに含まれています油性のビタミンで、油分の入った食事(野菜炒めなど)をすると良く吸収されます。油性のビタミン全部に言えることですが、ビタミンAは過剰に摂りすぎると障害がでるとされており、量に気をつける必要がありますが、体内でビタミンAに変換されるβカロチンは過剰量になることは少ないので比較的安心です。
ビタミンCは皆さん良くご存知でしょうが、別名アスコルビン酸とも呼ばれています。レモンやブロッコリー、キャベツなど多くの野菜、果物に含まれています。ビタミンEは大豆などに含まれており、ビタミンAと同様に油性のビタミンです。血管を広げる作用もあります。ビタミンQは最近ブームになっていますが、実は20年以上前から心臓病の薬として医師は処方しています。ビタミンQ自体が抗酸化作用を持つ上に、ビタミンE、ビタミンCの抗酸化作用を助ける働きも持っています。フラボノイドも同様にブームになっていますが、ワインやチョコレートなどに含まれるポリフェノールもこの仲間です。セレンは抗酸化作用のあるミネラルとして知られています。発酵食品の一部に抗酸化作用があることが知られており、その中に高知県の丹羽先生が開発された「ニワーナ」という食品があります。「メグビーS」はニワーナにグルタチオンを配合して作用を高めたものですが、いずれも高い抗酸化作用があるとされています。
これらの抗酸化物質をとって活性酸素を中和する過程で必要なものはたんぱく質です。たんぱく質にはヒトが体内で合成できない必須アミノ酸が含まれていますが、そのアミノ酸がバランスよく含まれる良質のたんぱく質を摂る必要があります。家のリフォームをするのに中古の材料を使いたくないのと同様に絶えず作りなおされているヒトの体の材料を摂るのに良質のものでないと意味がないことはお分かりと思います。また、たんぱく質を構成するアミノ酸のバランスが大切で、家の柱に短いものがあれば屋根が載らないように、不足したアミノ酸があると他のものをたくさん摂っても意味がなくなってしまいます。量としては、1日当り体重の1000分の1量の摂取が望ましいと考えられます。具体的には60kgの方なら60g/日ということになります。通常の生活をしていて、卵や豆腐、納豆、肉、魚で摂取すればいいのですが、たとえばステーキで全部取ろう、などと考えるとカロリー・脂肪が過多になってしまうので、食事だけでなく比較的カロリーの抑えられたプロテインをお勧めします。プロテインで摂る場合は必要量の半分くらいの量をプロテインで摂取し、残りの半分は食事から摂るということになります。60kgの方なら30gのプロテインを摂取し、加えて、卵、納豆などを30g相当食事から摂取するのが適当ということになります。
これに、体内の代謝に必要なビタミンB群を摂ればいいのですが、ビタミンB群の多くはたんぱく質である生体内の酵素の反応をスムーズに働かせる「補酵素」の役割を担っています。ビタミンB群には以下のようなものがありますが、ビタミンB1は「糖のビタミン」、ビタミンB2は「脂肪のビタミン」、ビタミンB6は「蛋白・アミノ酸のビタミン」と呼ばれており、それぞれ体内で糖、脂肪、たんぱくなどの生体内の反応に活躍しています。ビタミンB群は他にパントテン酸、葉酸、B12、ナイアシン、ビオチンがあります。ビタミンB群は水溶性であり、摂ったビタミンのうち、余った分は尿から排泄されてしまいますので副作用はほとんどないと考えてよいでしょう。
posted by Dr.イチロー at 15:19| Comment(0)
| ■サプリメント